カンボジア政府は現在、12歳から17歳のワクチン接種を進めており、9月以降、中等教育機関の再開を検討していると報道されています。幼児・初等教育再開に関する方針は示されていませんが、日本人会は、会員である多くの教育機関、関係者の提言をもとに、IBC(国際商工会議所)と連携し、ワクチン接種を待たずに幼児・初等教育を再開をすべきとの提言を、教育青年スポーツ大臣及びCOVID-19対策を所管する経済財政大臣に対し行いました。
学校再開に伴い、中等教育以上はワクチン接種が通学の条件となる可能性は、現時点で否定できません。他方、現在カンボジア国内で12歳から17歳に接種を進めているワクチンは、中国製シノバックであり、大使館発出メールの通り、日本政府が承認したものではなく、弊会としても接種を推奨するものではありません。
一方で、保健省は、民間企業によるワクチン輸入、私立病院によるワクチン接種を承認すると発表し、例えば大手私立病院ロイヤルプノンペン病院などがアメリカのファイザーを輸入するとの報道もなされています。ただし、ワクチン輸入ルートの確保は容易ではなく、開始時期が確定したとの情報はありません。日系医療機関で関心を示しているところもあり、日本人会としてはその許可取得を全面的に協力していく所存ですが、同様に、ワクチン輸入の実現の時は現時点で不透明です。
今後の民間でのワクチン接種実現に期待しつつ、新たな情報が入り次第会員の皆様にもご案内させていただきます。