「バサック育英会」活動に携わって...今思うこと

重い思いの扉を開けた 奨学生の言葉
                            バサック担当役員 石田 和基

 目の前では無造作につけているテレビから日本の春の便りを知らせる映像が流れている中で、この原稿を書いています。
「バサック育英会」を担当したこの1年間、本当に様々な葛藤に支配され続けた1年間であったと言っても過言ではありませんでした。毎月1回土曜日はどんなに仕事が入っていても、どんなに家族サービスをしたくても、また、どんなに二日酔い(?!) であっても、奨学金を支払いに行かなければならなかったことは、当初は正直って、苦痛以外の何者でもありませんでした。「諮られたか..」と薄暗い補習校の図書室で唇を噛締めていた時期もありました。そんな怨念にも似た重い思いの扉を開けたのが、奨学生からの言葉でした。「Mr. Ishida, thank you very much for helping us always. I really happy to study English.」とたどたどしい英語で、はにかみながら、一生懸命感謝の気持ちを言葉にしてくれた時でした。それからの小生は、まるで何かが乗り移った如く、ゴルフの誘いにも耳を傾けず、好きな仕事(?!) も犠牲にして、すがりつく家族を振り払い、「奨学生の笑顔を守りたい。」という一身で、薄暗い補習校の図書室にTuk Tukで通うようになりました。最もその後は近代的、お洒落なCJCC(カンボジア日本人材開発センター)のロビーの片隅を借りて、奨学金の支給を行うようになり、心も晴れ晴れとしてきましたが...。

 今年度から、とかく批判があった「半ば強制的バサック育英会費の徴収」を見直し、「寄付制」に変更しました。その結果、原資は危機的な状況に陥り、2009年度奨学生の募集を見合わせることになりましたが、幸いにも、本育英会の精神(スピリット)に賛同して頂いた篤志の方々の暖かいご好意で、現在の奨学生15名の奨学金支給(2009年10月まで)は行うことができるまでに改善しましたが、それ以降の対応については、来年度日本人会役員会に一任することになりました。
 本育英会発足当時と現在を比較すれば、本育英会に対する見方・とらえ方が違ってくることも時代の潮流なのかな?と理解する部分もありますが、カンボジア人と一緒に仕事をしている在留邦人だからこそ、カンボジア人に対する「日本人の心」「相互扶助の精神」はいつまでも忘れることなく、持ち続けていきたいと個人的には思っています。
小生は担当役員を離れると同時に、このカンボジアの地も離れることになりますが、自分自身のカンボジアとの接点として、どこにいてもこの育英会と繋がっていきたいと思っています。

 最後に、この1年間、影となり日向となり、本育英会を支え続けて頂いた多くの在留邦人の皆さん、本当にありがとうございました。この1年を振り返れば、「奨学生に対して、こんなことも出来たんじゃあないだろうか? 1ドルでも多く寄付を募る方策もあったんじゃあないか?」と反省することばかりですが、どうぞ皆さん、皆さんがカンボジアで生活をした、仕事をしたひとつの足跡として、「一人でも多くの奨学生の笑顔を守ってあげてください。1日でも長く奨学生が勉強を続けることができる環境を守ってください。」
どうぞ宜しくお願いします...そして、本当にありがとうございました。

(温かい愛を頂いた方のご紹介)
  ■岩名隆夫 様(JICA専門家)
*今までインドネシア、パキスタンなどに赴任し、2007年から当地カンボジアに赴任しています。カンボジア人の子供達について言えば、本当に綺麗で澄んだ目をしていますし、何よりも素直な気持ちを持ち合わせていると思います。そんな国の宝~子供達の未来を少しでも明るく希望に満ちたものにするお手伝いが微力ながらできればと思いました。

【バサック通信(増刊号)】

補習校で行われた寄贈式のようす。

バサック育英会第11期生の卒業 
~支援を頂いた方々の想いを乗せて~

先月10月に、この2年間で挫折し途中で止めていった2名を除き、第11期生バサック奨学生(2006年~2008年)13名がバサック育英会から巣立っていきました。
巣立っていった13名のうち、満足のいく英語力を身につけた奨学生は80%程度でしたが、英語力を身につける以上に、英語で話そうとする勇気、将来への希望、勉学に対するやる気等は、この13名の奨学生に十分与えることができたのかな?と考えています。

第11期奨学生の中で、常にトップだったHong Sarayaさんと第11期生の中で一番元気者のPrak Ponnak君が、卒業するにあたって、以下のメッセージを寄せてくれましたのでご紹介します。
<Hong Sarayaさん>
“カンボジア日本人会会員の皆さん、今回、私は無事にバサック育英会を卒業することができました。これも皆さんのご支援があったからだと心から感謝しています。本当にありがとうございました。
バサック育英会の奨学金のお陰で、この2年間、お金のことを心配することなく、英語の勉強を一生懸命することができ、高校の中でも英語はトップクラスになりました!今後は、もっと英語の勉強を一生懸命して、夢のひとつである大学進学に向けて頑張っていきたいと思います。“
<Prak Ponnak君>
“カンボジア日本人会会員の皆さん、こんにちは。
皆さんのお陰で、大好きだった英語の勉強をすることができて本当に幸せでした。これからも、もっともっと英語の勉強をして、将来は日本企業に勤めたいと思いますので、日系企業の社長の皆さん、宜しくお願いいたします。バサック育英会では、英語の勉強以外に、スタディーツアーでシアヌークビルに行ったり、運動会や盆踊り大会に参加したりして、日本人と楽しく交流ができたことが一番の思い出です。
これから僕も頑張りますので、皆さんも頑張ってください。また、お会いできる日を楽しみにしています。“

上記2名以外の11名の奨学生からもバサック育英会、在留邦人の皆さんに対して、多くの感謝の言葉が寄せられました。でも、実は、感謝したいのは、バサック育英会に携わった我々だと思います。
バサック育英会に携わらなかったときは、正直言って、何の興味も関心もありませんでしたが、どういう因果か(?!) 昨年からバサック育英会に携わることになった筆者も、彼等と話をしたり、彼らの笑顔に触れるたびに、「勇気」や「元気」をもらうようになりました。
第11期奨学生の、Chea Chan Theavyさん、Chhin Sophalさん、Eang Dalinさん、Hok Cheang Engさん、Hong Sarayaさん、Im Srey Neangさん、Mao Kim Yang君、Meas Sophearさん、Men Sokchengさん、Prak Ponnak君、Rous Sothyさん、Soun Maneth君、Tho Vandy君 ...貴方達13名の一生懸命さ、純真な笑顔で、私達はどんなに元気づけられたことでしょう!本当にありがとう...そして、これからもその笑顔とやる気で自分の夢に向かって歩いてください。我々バサック育英会はいつまでも応援しています。

今月は、そんな彼等たちバサック育英会奨学生の笑顔と夢と希望を守るためにご支援していただいた方々についてご紹介します。
1. Mr. Ben Kim San様 (Phnom Penh OBAYKHOM Lions Club)
Mr. Vong Sam Ath様 (SUN RISE Co., Ltd.)
Mr. Bou Puthy様(CAMCAL Co., Ltd.)
9月上旬にバサック育英会の産みの親のお一人である神﨑紘邇氏(CAMCAL Co., Ltd.)とお会いし、「バサック育英会の寄付について、在留邦人だけでなく、カンボジア人がカンボジアの子供達に支援をしていくことも必要ではないか?ついてはバサック育英会が了解してくれるのであれば、カンボジアの会社、団体にお願いしてみたい。」というお話を頂き、神崎氏のご尽力で、9月24日(水)カンボジア日本人会補習校において、寄付をして頂いた、Phnom Penh OBAYKHOM Lions Club, SUN RISE Co., Ltd, CAMCAL Co., Ltd.の2社1団体の代表者、そしてご尽力を頂いた神崎氏、及び米田副会長、北村役員、筆者、また、バサック育英会から6名の奨学生が出席して、寄贈式をおこないました。式は粛々と進行し、寄贈者代表として、CAMCAL Co., Ltd.のMr. Bou Puthy様に挨拶を頂いた際に、同氏も苦学生として奨学金を受けながら大学、オーストラリアの大学院を卒業したことを思い出され、バサック育英会奨学生に対して「将来の夢、希望を捨てないで勉強に励みなさい。」と涙を流しながら話されたときは出席者全員もらい泣き状態でしたが、ほんわかとあったかい雰囲気の式でした。
2. 青山 尚弘様
カンボジアにおいて日本式焼肉の元祖であり、いつも美味しい焼肉をリーズナブルな価格で提供して頂いている焼肉レストラン四季の青山様からご寄付を頂きました。同氏から、「カンボジアには以前から別の仕事で深く係わっていましたが、カンボジアを担っていく子供達の未来のために、少しでも手助けできるように、これからも協力していきたいと思います。」という温かいお言葉を頂きました。

3. 佐藤 一仁様((株)クボタ工建)
   佐藤様は5年前にカンボジア日本人会会長として在留邦人の取り纏め役をなさったご経験があり、当時からバサック育英会に対していつも変わらぬ暖かな目で見守っていただいております。佐藤様からは次のようなコメントを頂戴しております。
「私が日本人会会長であった当時から、バサック育英会の会員集めでは四苦八苦しており、今年から会員制を寄付制に変更し、更に奨学金確保は容易ではないとお察しいたします。現在、カンボジアには会社員の一人としてカンボジアの発展のために微力ながらお手伝いしていますが、バサック育英会には個人として、カンボジアの子供達のために少しでもお手伝いできればと考えています。」
因みに、(株)クボタ工建様は、先の10月26日に開催された「第4回盆踊り大会」において、やぐら製作を無償で行っていただいたことも付加しておきます。

Mr. Ben Kim San様、Mr. Vong Sam Ath様、Mr. Bou Puthy様、青山様、佐藤様、皆さん本当にありがとうございました。皆さんから頂戴したお気持ちを大切にして、第12期奨学生の夢と希望のために使わせていただきたいと存じます。

バサック育英会では、引き続き、寄付金を募集していますので、宜しくお願いいたします。
なお、バサック育英会に関するお問い合わせ等々につきましては、バサック育英会担当役員石田([email protected])、或いは、お近くのカンボジア日本人会役員までご連絡頂ければと存じます。

<原稿担当: 石田 和基>
★バサック育英会通信 第10回
どうなるバサック育英会!?
伝統ある育英会の灯が消えるとき         石田一基


 バサック育英会が「BASSACの会」という名称で、カンボジア在留邦人有志で発足して、十数年の時が流れています。その間、バサック育英会から支援を受け、勉学にいそしみ巣立った卒業生は二百名を超え、カンボジアの各地で活躍しています。
このような伝統と歴史のあるバサック育英会も今年度はその存続の危機に直面しています。
 既に日本人会会報においてもお伝えしていますとおり、今年度(バサック育英会の場合、二〇〇八年度は二〇〇七年十一月〜二〇〇八年十月までの期間)から従来の会員制から寄付制に変更し、在留邦人の皆様からの寄付だけで運営する体制にしましたが、残念ながらその寄付状況は、昨年十一月から本年七月までの九ヶ月間で、「寄付件数二件、寄付金額一三〇・〇三ドル」でした。
 このような状況が継続された場合、二〇〇六年度奨学生(十五名)に対しては、その支給満期となる本年十月までの奨学金支給は可能ですが、二〇〇九年十月まで支給予定の二〇〇七年度奨学生(一五名)に対しては、本年十二月までの支給を以って、バサック育英会の原資はゼロとなり、その支給を打ち切るという事態になります。
 そこで、役員会において本件に関してどのような方策を行うか? について度重なる議論を行ない、以下のとおり【二〇〇八年度カンボジア日本人会バサック育英会事業方針】を策定しました。
一、事業内容について
 本年度より採用した「寄付金制」の継続と並行して、「特別会員制」を本年度八月から導入します。これは、現状の「寄付金制」のみでは原資の増加が見込めないことから、個人、企業、団体等を対象に「特別会員制度」を導入し、現状の打開を図ることを目的としたものです。また、特別会員に登録した企業、団体名は、「カンボジア日本人会会報」に掲載しその善意を広く知らしめることとします。
〔寄付制の具体策〕
■カンボジア日本人会で行なう各種事業(ボーリング大会、盆踊り大会、球技大会など)開催の際に「募金箱」を設置し、参加者からの寄付を募る。
■月一回の頻度で「BASSAC通信(仮称)」を作成し、カンボジア日本人会メーリングリストにて、卒業生の動向や奨学生の現状を紹介する。
■本邦においてカンボジアに関係している諸団体(カンボジア日本人会役員OB、埼玉県カンボジア友好協会、広島カンボジア友好協会等)に当会の意義、活動紹介等を説明し、大口寄付を募る。
〔特別会員制度の導入〕
 カンボジア、日本等の法人企業、団体を対象に「特別会員」を募集する。
〔カンボジア国内旅行会社との提携〕
 旅行会社が企画する本邦からのツアー旅行企画の一環として、バサック育英会奨学生有志との交流を実施し、その協力金を原資の一部とする。
 なお、当該連携については、特定の旅行業者の既得権益とすることなく、カンボジア日本人会役員会が承認すれば、他旅行会社においても、自由に当該事業に参入することができるものとする。
一、将来的展望について
 現在の「BASSAC育英会」の現状及び在留邦人の意識変化等を鑑み、今後、カンボジア日本人会役員会にて、当該育英会の将来的な形を検討、模索していきます。
(一)当該育英会を他企業、団体に移管、移譲し、「BASSAC育英会」設立当初の意志、精神を継承する。
(二)当該育英会を契約した語学学校に委託し、契約した語学学校等に授業料、運営費を支払う。
(三)カンボジア日本人会が、高い勉学意識をもっているにもかかわらず家庭的、経済的理由で勉学の機会を得ることの出来ないカンボジア人学生に対して、「寺子屋」を開校し、邦人ボランティアが英語、日本語等を教える。
 上記「特別会員制度」については、現状の「寄付制」を主体的体制と位置付けますが、原資の安定化(奨学金の安定的支給)を図ることを目的として新たに導入しましたので、バサック育英会の灯を消したくない(消すべきではない)という個人、企業、団体の方々からの申込みをお待ちしております。
 なお、本特別会員制度の詳細について、その他バサック育英会に関するお問い合わせ、寄付金受付等々につきましても、バサック担当役員石田([email protected]
kh)、或いは日本人会会長岡田(電話012—800367)までご連絡いただければと存じます。

新生!バサック育英会便り

石田和基

 昨年十一月に「BASSACの会」から「BASSAC育英会」に名称も変更し、従来の会員制から寄付金制にそのシステムも変更し、まさに“新生!BASSAC育英会”となりました。

 小生も昨年の十一月から担当役員を拝命し、何も分からず手探りの状態からその運営を手伝っていますが、今ではその楽しさ、面白さにはまってきています。

 その最大の理由は、やはりバサック奨学生の子供たちの笑顔です。最初の支給日の土曜日は好きなゴルフもできないこともあり、重い足取りで日本人補習校に行きましたが、子供たち三十名の純朴で輝いている目に触れた途端、そんな気持ちも一気に吹っ飛び、回目からは子供たちの迷惑も顧みず(?!) 英語で話しかけると、はにかみながらも片言の英語で一生懸命答えてくれました。

そんな子供たちの姿を見たとき、安部前首相が提唱した“美しい国日本”(ちょっと古いですが)ならず、“美しい国カンボジア”のために、子供たちの笑顔のために、小さいことですが、自分のできることをやりたいと感じました。それが今はこの“BASSAC育英会”なのかな? なんて思っています。

BASSAC育英会”の子供たちの笑顔のために「皆さんからの小さな気持ち」を是非とも頂ければと存じます。

 

 二十六日(土)に日本人補習校生徒及び保護者の皆様とバサック奨学生代表の出席のもと、昨年月の盆踊り時の輪投げ夜店(US$七五・二〇)及びカキ氷夜店(US$四二・四三)の収益金一一七・六三ドルの寄付金贈呈式を行いました。日本人補習校生徒及び保護者皆様の温かいお気持ちを大切にさせていただくと共に、バサック奨学生の子供たちに対しても感謝の気持ちを伝えていきたいと存じます。

本当にありがとうございました。

 

BASSAC育英会」では、皆様からの寄付をお待ちしております。

 今後、日本レストラン等に寄付金箱を設置する予定ですので、皆様からの温かいお気持ちを分けていただければ幸甚に存じます。

なお、寄付金に関するお問い合わせ等は、

石田(mailto:[email protected]?subject=BASSAC育英会(HP)

までご連絡ください。 ★「BASSACの会」は「BASSAC育英会」と改称いたしました。

 

バサック育英会通信(9)

新生BASSAC

日本人会会長/バサック育英会代表

川嶋聖一

 おかげさまで「BASSACの会」としての活動も12年目を迎えることとなりました。これまでご支援いただいた方、現在ご支援いただいている方にこの場を借りて厚く御礼申し上げます。

 新生BASSACって何? 実は最近「BASSACの会」とapartmentの「BASSAC」とで誤解される方も多いことに加えて、BASSACの会は何をする会なのかが一目で分からないという声も多数聞かれるようになりました。そこで核となるBASSACの字は残しながら、ストレートに「BASSAC育英会」と改めることになりました。

 1995年の発足以来数多くの修了生を送り出し、その数はおよそ350名に達しました。その中には日本の大学に留学した卒業生やアメリカUCLAに進学した生徒もいます。 (下記の記事参照)

 さて当会は国際共通語としての英語を学ぶために奨学金として一月15米ドルを支給しておりますが、その原資はご支援いただいている皆様の会費・寄付金によるもので平均しますと年間7000米ドルを頂いておりました。しかし会員数の減少に応じて会費収入が激減しております。通常の会費収入は5000米ドルを下回る金額です。

 これまで当会は「会員制」となっておりました。その会員も「法人」と「個人」に区分され、各々300米ドル、100米ドルを「会費」として頂いていました。一方カンボジアに長期滞在されていない方、例えば出張で来た方が当会を知り、「会員ではなく寄付行為」で浄財をいただくケースもありました。

 また「会員と奨学生との懇親の場」を設けて会員の皆様に生徒たちが頑張っている姿を実際に見ていただこうとして参りました。しかしながらご参加いただいた人数は限られたもので初期の目的を達成できるものではありませんでした。

 昨今、日本国内の情勢も変化が著しく、法人としてもこのような寄付行為が容易ではなくなってきているのも事実です。また「会費」として設定されている金額が感覚的にも気軽に寄付できる金額ではないことも、また実態だと感じておりました。

 そこで、会員制から脱却して一般の寄付を主たる原資としてBASSACの会を運営していくほうが望ましいのではないか、その方が本来の「環境に恵まれず勉強したくとも出来ない子供たちにその機会を提供する」という主旨を、より多くの方に訴えて、広く浅くご支援いただけるのではないか、と考えました。

 現在1学年15名、2学年で合わせて30名の生徒が奨学金を受給しています。その奨学金に加えて課外研修費や運営費を加えまして、概ね7000米ドルが年間運営費用として見込まれます。 

 20071030日現在日本人会の会員数は法人19社、個人・家族の本人で121名となっています。法人会員も個人会員としてカウントしますと総勢140名となります。仮にお一人が50米ドルを負担していただきますとこれだけで7000米ドルに達します。1年で50米ドル、一月あたりですとわずか4.2米ドルです。この金額で恵まれない子供たちが勉強できる機会を得ることが出来るのです。

 また寄付金を広く募るという主旨から、賛同いただける方々に協力して頂き「募金」制度を導入したいと考えております。

新生「BASSAC育英会」を今後ともご支援いただけますよう宜しく御願い申し上げます。

★【バサック育英会とは】

 「Basic Study Student Assistance Community」を略して「BASSAC育英会」と呼びます。 

 勉強する意欲を持ちながら、貧困家庭に育ったために学習の機会が限られた子供たちに、国際語である英語を学んでもらうための支援(毎月15ドルの奨学金の支給など)を行っています。

 中学2~3年生の希望者を対象に、毎年選抜試験を実施し、中間試験と面接により成績の向上を確認しながら、1人あたり最長で2年間に渡り奨学生としての支援を行っています。財源は会の趣旨に賛同していただいた個人・法人の皆様からの会費と寄付金ですべてまかなわれています。

■お問い合せ先= mailto:[email protected]?subject=BASSAC育英会(HP)

担当:石田 和基

★号外!! やったー!卒業生がUCLAに留学 遂にやりました。


APPRECIATION LETTER
Okun ! Arigato ! Thanks ! Merci ! In any Language,
my appreciation is genuine. BASSAC offered me the Scholarship
for supporting my English course.
Of greatest kindness for Khmer Children of BASSAC
is the motivation us instill continuing to learn in
our best to increase Human Resource in Cambodia.
I shall remember your advice everyday
until I have successfully secured graduation.
Once again, with deepest thanks I am.
Chhoun Chan Rasmey

 やったー!第5期生(2000~2001)として「BASSACの会」を巣立ったチョウン・チャン・ラスメイ(Chhoun Chan Rasmey)さんがUCLA(University of California Los Angels=カリフォルニア大学ロサンジェルス校)に留学したのです。当会にいた頃から、彼女が優秀であることは多くの人の知るところとなっていましたが、このたび難関試験を突破。晴れて留学生となりました。ちなみに受験者数はおよそ3000人で合格者は2名だったそうです。

 彼女は第8期生の選抜試験が行われた10月26日、会場の日本大使館多目的ホールに駆けつけて「アメリカへ留学できることになったのは、すべてBASSACのおかげです」と、 ここに感謝状を贈ってくれました。(写真)会場にいた第7期生、第8期生の生徒たちにスピーチで「努力すれば誰にでもこうしたチャンスは生まれます。がんばってください」と励ましの言葉を贈っていました。

 これで「BASSACの会」卒業生で留学を果たしたのは、昨年、日本語のEメール(下記)を紹介した第2期(1997~1998)卒業生のヘン・ディナ(Heng Dyna)君に続いて2人目となりました。これからも留学生が生まれることを期待します。

☆ヘン・ディナ君のEメール☆

おねいちゃん

 日本へ来てから、4ヶ月たちますた。私は元気です。今は府中にすんでいて、日本語を勉強しています。おねうちゃんは元気ですか。今まで、Bassac Communityはどですか。

 今は夏休めです。私は富士山を上りました。おもしろかたですが、大変だと思うます。

 日本人は親切です、特に先生です。私は日本語が下手です。たいせつなにち学期は来週に始まります。漢字は時々おもしろいですが、経済のは大変です。

 おねいちゃんは10月に日本へいらっしゃいますか。私はちょっとhome sickがあります。

 月じょう日に 私はおねいちゃんにもっと書きます。

 謹んで、

 dyna

 

【バサック育英会のご寄付募集中!】

バサックの会通信 第5回 バサックの会の思い出はいろいろありますが、今回は印象に残った奨学生たちを紹介したいと思います。

 

文/矢追まり子

■中肉中背のオッサン!?  イチオシは、オッサンというあだ名をつけられた男の子。見た目がおっさんで中肉中背、「本当に中学生?」っていう感じですが、性格は素直な好青年。彼は寺で寝起きしながら学校に通っているテンプル・ボーイで、アルバイトをして学費の足しにしていた苦学生。英語の勉強も真面目で成績もよかったです。

  バサックの会の支援者との懇談会では、勉強した英語で日本人に明るく屈託なく話しかけるオッサン。人は見かけによりません。オッサンはバサックの会奨学金で努力し、世界を広げ、いろんな可能性を持つことができた生徒の1人だと思います。

 

■厚底靴のボナリーちゃん  2番手は、細眉バービーちゃんのようなファッションのボナリーちゃん。愛嬌のある姉さん肌(女王様)の人気者でした。いつも厚底の靴を履いていて、我々日本人は彼女がいつか足を挫くんじゃないかと心配させられました。

  彼女は最後、奨学金を受け取りに現れなくなり、誰かがレストランでカラオケを歌っている彼女を見たとか、見ないとか……。ボナリーは場末のカラオケ歌手になってしまったのでしょうか。

  バサックの会が支援している子供たちは、余裕のある家庭の子供ではありません。だから、色々な家庭の事情で奨学金を受け取りに来なくなる子供がたまにいます。心優しい川嶋さんの話によれば、同居しているおじさんにバサックの会の奨学金をむしり取られていた女の子もいて、この子もバサックの会を去って行ったそうです。

  現実は厳しい。だからこそ、毎月の奨学金支給で子供たちの顔を見ると安心し、逆に、恵まれているんだから、苦しくてもしっかり英語を勉強して挨拶ぐらい英語ではっきり言え! と叱りたくなるんです。

 

■出来スギ君、コンタンメン君……  この2人のほかにも、色白で七三分けがキュートな出来スギ君とか、耳が不自由だけれど周りを明るくしていた△△君、2枚目なのに名前が面白いコンタンメン君、途中から還俗したお坊さん(眉毛が生えるとまた顔が変わるんだよね)、会長への営業を欠かさない○○ちゃんとか、中学生? と疑いたくなるようなちびっ子、目立たないジミ子ちゃんジミオ君もいっぱいいました。

  でも、奨学金を受け取る前の子供たちと2年間がんばってバサックの会で英語を勉強した後の子供たちとでは、確実に違い、成長しています。その成長こそが、このバサック奨学金のかけがえのない対価だろうと思っています。

★勉強したくても孤児や片親、そして貧困から逃れられないといった環境のためにそうした希望が叶わない子供たちはまだまだ大勢います。

バサック育英会は日本人会の下部組織です。ご寄付は随時募集しております。

これからも皆さんのご支援を御願い申し上げます。

■お問い合せ先= mailto:[email protected]?subject=BASSAC育英会(HP)

担当:石田 和基

BASSACの会通信 第8

川嶋聖一

  バサックの会通信も今回で8回を数えます。前回の記事でも触れていますが、ここ2年間当会は赤字経営となり、支給人数を減らした上に過年度の寄付金を取り崩して対応する状況が続いていました。当会の活動が広く知られていないこと、営業活動の不足など背景にはそれなりの要因があります。しかしこれまで年間40名程度に支給できていたのも事実です。前出の「過年度の寄付金」と書きましたとおり、何度か大口の寄付金を頂き危機を凌いできましたが、ここで抜本的な対策を採ることが必要と考え、日本在住の方々でカンボジアのこうした活動に賛同していただけるところにも目を向けてみようと思い立ちました。

カンボジアで皆様に御願いしている金額は個人会員100ドル、法人のそれで300ドルです。これを日本の市場に合わせて一口5千円で会員募集を行なうべく、とある組織で説明をさせていただきました。カンボジアでも興味のある方に配布させていただいている活動報告書を提出する一方、回覧用に簡便な資料を作成して会員募集を御願いいたしました。結果はこれから出てきますが、当会の活動に関心を寄せていただいたのは間違いありません。継続して会員となっていただけるよう活動報告に誠意を示したいと考えています。