~2010年度カンボジア日本人会忘年会を振り返って~

忘年会実行委員長 石田和基

昨年十二月十九日、シェムリアップから友情出演していただいた ミロバンドの素敵な音楽が流れる中、神崎カンボジア日本人会会長の 心温まるお人柄の滲み出た挨拶で、2010年の忘年会は幕を閉じました。

思い起こせば、昨年十一月中旬、一時帰国でゆっくりと日本の 晩秋の景色と旬の肴を子供と満喫していた時に、カンボジアから 国際電話・・・「もしやカンボジアに残してきた愛妻の身に何か起こったのか?」 と不安を覚えながら、携帯電話を取ると、 「石田さん、Oです。(中略)ところで、忘年会の準備は、いつからするの?」 との優しさの中にもドスの聞いた声で尋ねられ、 「しまった!日本の晩秋に黄昏ていて、すっかり忘れていた!」 と心の動揺を悟られないように、「すみません、他役員の方で準備を始めてくれませんか?」 と陽気な声で答えると、一瞬の沈黙の後に、「わかった・・。」 との一言!これが悲劇(?!)いやいや喜劇の始まりでした。

十一月下旬に少しのプレッシャーを心の片隅に覚えながら、 忘年会実行委員会がプノンペン市内の某料亭で行われましたが、 なんと役員と実行委員で、忘年会全体の流れがほぼ完成しているでは ありませんか!ここまで準備できていれば、実行委員長としての私の 役割はexceptionally easy like taking candy from a baby(赤子の手をひねる) が如し、容易なものと安堵しました。 準備もほぼ終盤になった頃、某N役員から、 「オ・ツ・カ・レ!ところでさ~、サンタの髭がないんだよ~、 石田ちゃんさあ、手配しておいてよ~ね。」との連絡があり、急遽、 サンタの髭探し!運よく忘年会の前々日にカンボジア入りする出張者に 連絡し、銀座ハンズで購入してきてもらい、事なきを得ました。 とまあ、何だかんだと準備不足はあったものの、いよいよ忘年会の始まりです。

熊谷さん、渡辺さんのフレッシュな迷司会ぶりで、会場は興奮の 渦と化し、狙い通りの演出となったことは、委員長の先見の明が あったと自画自賛!しかしながら、熊谷さんは極度の緊張感から 解放された後に、体調を崩されたとの由、大丈夫!今年は昨年以上の 迷司会ぶりを、渡辺さんとの迷コンビで発揮されることを期待しています。

いつもながら感心する馬田氏の名調子で、 サンタさんと子供たちの触れ合いコーナー、 盛り上がりましたねえ!S副会長扮したサンタのキラッと光る 演技は、何かしら感動すら覚え、舞台の端で涙したのは私だけでしょうか?

ミロバンドの素敵な演奏と玄人張りの歌唱力を披露したのは、 「プノンペンの五木ひろし」の異名をとる久保田光弘氏でした。 実は久保田氏、日本が誇る国民的番組「NHKのど自慢大会」において、 チャンピオンに輝いた実績があるフツ~ではない経歴を持っている方なのです。 次回、ホームパーティーや会社の新年会の際には是非ともご指名いただければ 思います。そして、歌の上手さは久保田氏に引けをとった新橋のオジサン 二人組は忘れてはならない存在です。普段はとても真面目なお二人ですが、 一杯が二杯、三杯と入ると新橋のオジサンに変身してしまうというギャップを 楽しんでい頂けたと思います。

ヘキサゴンクイズ、S役員の堂々とした司会のもと、笑いあり、 涙ありの交々とした人間交差点を垣間見ることが出来ましたね! 今年は問題が易しかったとのご指摘を受けましたので、 来年は更にグレードアップした難問・奇問を用意したいと 思っていますが、このゲーム、来年も行われるのですか?

イントロ曲当てクイズ、N役員の万全の準備の下、ご年配に 配慮した演歌、艶歌が少なかったとのご指摘もありましたが、 あくまで制作者の好み・趣味が最優先されるクイズですので、 今年の忘年会では制作者の趣味を見極めたうえで、その傾向と 対策を万全に行って臨んでください。因みに、個人優勝が制作者の 娘ちゃんに輝いたのは、単なる偶然の一致であったことを、 この場を借りて皆さんにお伝えしておきます。

ビンゴ大会、Y役員の迷審判長ぶりが会場を盛り上げましたが、 会場の片隅でビンゴをひたすら待ち続けていた小麦ちゃんの祈る ように見つめていた横顔がとても印象でした。個人的には小麦ちゃん に一等賞を取ってもらいたかったと思っていましたが、旨くいかない のが世の常ですね~。

そして大抽選会、黄金の右手を持つ黒木大使に引いていただいた 栄光の一等賞は、Y迷審判長のご子息でした。この件に関しても、 イントロ曲当てクイズ同様、神様のちょっとした悪戯とご褒美で あったことをお伝えしておきます。何たってクリスマスでしたから!

また、今年は、齋藤勁衆議院議員が飛び入りで参加され、 日本人会会員の皆さんと楽しく歓談されていました。日本の政界が 混迷を極めている中、こんな触れ合いができるのもカンボジアの良さですね。

今年の忘年会は、「人の繋がり~みんなの力!」というテーマを 掲げましたが(紅白歌合戦のパクリではありません)、 将にこのテーマに相応しい忘年会を開催することができたと満足 しています。準備に携わって下さった方々、景品をご提供いただいた 企業・個人の皆さん、そして忘年会にご参加いただいた会員の皆さん、 皆さんとの繋がりが大きな力になり、2010年の忘年会を成功裡の うちに終わらせることができました。本当にありがとうございました。

2011年の干支は「卯」です。今年が皆さんにとりまして、 卯のように飛躍の一年になりますように、日本人会役員一同、 心からご祈念しております。

今年の十二月に再び皆さんと笑顔でお会いできることを楽しみにしています。 では、素敵な一年をお過ごしください。



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大使挨拶
齋藤勁衆議院議員
司会
鈴木サンタからプレゼント


ミロバンド
飛び入り
大抽選会
テーブル1
テーブル2
テーブル3


神崎会長閉会挨拶