東日本大震災復興チャリティーイベント

青山 尚弘

 私が東日本大震災復興チャリティーイベントを企画しようと思い立ったのは、カンボジアで親しくしているシンガポール人の友人がふと口にしたことがきっかけでした、
「Taka(私のニックネームです)、日本は津波で酷い状態になっているが、Takaのレストランでチャリティーディナーをやったらどうだ? 俺も協力するぞ」。
 この言葉をシンガポールの友人から聞いたとき、目頭が熱くなりました。私は、この異国の地で、彼を友人に持って幸せだと思いました。また、親しい海外の友人からこのような申し出を受けたからには、何らかのチャリティーイベントを実施しないでは、日本人としての誇りを失ってしまうと感じました。これがチャリティーイベントへの躍動力ともなりました。
 カンボジア日本人会にチャリティーイベントの主旨をご説明したところ、快くご賛同をいただき、心強いカンボジア日本人会の主催の元で大々的にチャリティーイベントを企画・実施出来ることになりました。イベントの日時が震災から丁度6ヶ月後の9月11日、場所はCJCCと決定し、そのプログラムも決まりました。こういうイベントにはもう無くてはならない芽魂太鼓をはじめ、シェムリアップの在住の方々のご協力を得てのミロバンドの演奏と久保田さんとの競演コンサート、カンボジアの人気歌手のプレア・ソバットさんのコンサートとカンボジア伝統演劇、そしてチャリティーイベントの支援金を集める上で大事なオークションと、盛り沢山のプログラムの内容となりました。
 特に、チャリティーオークションでは在カンボジアの日本企業様、地元企業様には多くのオークション品を提供していただき、感謝の限りもありません。支援金、イベント協賛金をいただいたスポンサーの方々様、飲食物を提供していただいた内外の企業様、本当にありがとうございました。この場を借りて、今一度感謝申し上げます。また、カンボジアでご活躍されているNGO団体の皆様方にも、東日本大震災の現状と現地での支援活動報告等をパネルで展示していただき、チャリティーイベントに来ていただいた方々への説明を行っていただきました。本当に頭の下がる思いでした。ありがとうございました。

チャリティーオークションの最大の目玉.. 誰の手に..
日本全体.. 世界の皆さんからの支援に感謝です
沢山の方々.. お越し頂きありがとうございました..
参加の方々に感謝..
インターナショナル芽魂太鼓
ミロバンド参上 from Siem Reap
きゃ~~。一緒に思い出作りをお願いします
見て下さい! このPopなStepを
カンボジア伝統舞踊.. 大切にしたいですね
え?往年のジュリー じゃないよね
やったね!これで家族にお土産ができた!
虎視眈々.. 獲物を狙う目、目、目

 皆様方の温かいご支援をいただいたおかげで、当日は700人以上の方々に足を運んでいただき、このチャリティーイベントにおいて1万3971ドルもの支援金を集めることが出来ました。ただ、皆様ご存じのとおり、震災の爪痕は深く、被災者の方々は未だに不自由な生活をされています。放射能等の問題も山積しております。これが我が身に起きたら?と肝に銘じ、これからも少しでも被災者の方々にお役に立てるよう個々人が考えて行こうではないですか!..e