役員挨拶

 2011年度を振り返り

 岡田 光司

カンボジア日本人会会員の皆様、今年度も日本人会の活動にご協力頂き、有り難う御座いました。特に、今年度は例年に加え、昨年3月の東日本大震災によって被災された方々への支援として、チャリティー・イベントを催し、会員の皆様のみならずカンボジアの方々からも多大なるご協力を頂きました事を、改めて御礼申し上げます。
 又、公私ともにで多忙にも拘わらず、共に会の運営を盛り上げ、各行事活動を成功へ導いて頂きました役員並びに実行委員の皆様に深謝致します。
 私は今年度で5年間、カンボジア日本人会の役員を勤めさせて頂きましたが、元々は5年前の川嶋会長より誘われ、それをきっかけに会の運営に係るようになりました。役員になって有り難いと思うことは、なんと言っても、自分の生活や仕事の上だけでは親しくなる機会の無かったであろう、役員や会員の皆様と近しくさせて頂けた事だと思います。
 来年度は皆様も是非、役員や実行委員に手を挙げて頂き、より一層充実した日本人会にして頂ければ、と願っております。
 会長としては、譬えて言えば、抑えの投手として2年目に登板したにも拘わらず、3失点。今年度は、チームの強力打線で得た得点を守る事のみを念頭に、今のところ無失点で9回裏2イニング残すのみ、と言うところでしょうか。抑えとして守備陣を信じ、後アウト二つ捕り、チームのみんなと祝杯を挙げられたら、との心境です。

 小川 泰行

「日本人会の役員って色々仕事が有って大変でしょう?」という質問をたまに受けます。それに対する私の返事はいつも「はぁ、まあ時間を割くという意味で大変と言えば大変ですがそれよりも増して面白いことが沢山ありますよ。個人的にも楽しく日本人会の運営に参画させて頂いており、幸せです。」というものです。
 こうして今年度が終わろうとする今、今年の日本人会の活動を振り返ってみると、球技大会、盆踊り大会、忘年会、運動会‥と多彩でした。そうそう、今年は東日本大震災の被災地に向けたチャリティー・イベントも9月に行いましたよね。これらのイベントは言ってみれば在カンボジア日本人のお祭り行事のようなもので、まさに日本人会設立の最大の趣旨である「在カンボジア日本人の親睦」を果たす事が出来たと信じております。また今年は球技大会初めての試みでJAC(カンボジア元日本協会)メンバーとのサッカー親善試合を行い、日本人とカンボジア人の親睦にも一役かえたのではないかと思っています。
 こんな楽しいお祭り行事いっぱいの日本人会の役員を1年間楽しく勤めることが出来、本当に幸せでした。これも会長以下役員、そして会員の皆様方のお蔭です。ありがとうございました。
 会員の皆様方もこれまでに増して日本人会の行事に参加されてはいかがでしょうか?
それはそれは、とっても楽しいお祭りですよ!

 鈴木 康次郎

 本年度も、副会長を仰せつかりましたが、昨年同様、準備と言うよりは、むしろ当日の各種行事で頑張らさせて頂きました。こんなことでは、他の役員や実行委員の皆様方から、お叱りを受けそうですが、ご容赦願えれば幸いです。
 今年度は、カンボジアへ、我が国の民間企業からの投資が飛躍的に伸びた年でした。今後は、日本人会の会員数も、投資の伸びに応じて、どんどん増えることが想定されます。益々、日本人会の各種行事が盛大に実施されるようになるのではないかとも想像されます。しかしながら、満足にお手伝いできない者が言うのも何ですが、各種行事を必死に実施されている役員や実行委員の皆様方のご苦労が、益々増えるのではないかとも危惧しております。
 カンボジアでの滞在を実りあるものにするためには、ぜひ役員や実行委員を引き受けて頂ける方も増えていくことを強く期待しております。

 石田 和基

 2010年度に引き続いて今年度も役員をさせていただきました。
「忙しいのになぜ、ボランティアでプライベートの時間を使ってまで役員をやるの?」と度々聞かれることがありますが、そのときはいつも
「そこに仲間がいるから。そこに絆があるから。」と登山家のジョン・マロリーが残した名言『そこに山があるから。(Because it is there.)』に譬えて答えています。
会員の皆さん、カンボジアに来られて、心から笑いあえる友はいますか?カンボジアに来て感動したことはありますか?役員会には、そんな笑いあえる友も、感動を共有し合える仲間がいるのです。
 今年度は岡田会長を中心に鈴木、小川両副会長のもと、役員同士というものを超越した「仲間」としての『絆』が醸成された役員会でした...今流行で多用されている陳腐な絆ではなく、本当の意味での絆がそこにはありました。
私事で恐縮ながら、今年十月で当地カンボジアを離れますが、カンボジア滞在の九年間、特に役員をやらせていただいた約四年間は本当に楽しい思い出ばかりでした。共に議論し、共に感動し、共に涙し、この年齢になって味わうことなどないと思っていた「青春」がそこにはありました。もっとも青春を謳歌しすぎて、家族には心配をかけたこともありましたが‥
 役員の皆さん、本当にありがとうございました。皆さんと過ごした貴重な時間を今後の糧としていきたいと存じます。また、会員の皆さん、日本人会のイベントでは、何かとご支援いただき、本当にありがとうございました。と同時に、来年度も「会員の皆さんのための、皆さんによる日本人会」であらんことを祈念しつつ、退任の挨拶に代えさせて頂きます。

 久保田 光広

 2011年度も残りわずかとなりました。1年間役員の一人として様々な経験をさせて頂く事が出来、とても充実した1年でした。行事ごとに、新たな出会いがあり、その方々と共に感動を味わう事が出来た事は、私自身にとってもとても幸せな事でした。
 改めて1年間を振り返りますと、会員の方々をはじめとする、企業やNGOの方々など沢山の方々がご支援、ご協力があったからこそ全ての行事が円滑に行なえたのだと思っております。本当にありがとうございました。また、実行委員として活動してくださった皆様にも本当に感謝いたします。
 一人の人間が出来る事は限られてはいますが、これからも、一人の日本人会会員として、皆様と共に感動を味わえるようなそんな会になるため、自分が何を出来るか考え行動して行きたいと思います。1年間ありがとうございました。

 坂本 貴則

 2011年は東日本地域を襲った未曽有の大地震からの復興から始まった年でした。
 カンボジアにいて日本のためにできることはほとんど無かったのですが、岡田会長の発案の下チャリティーイベントを実施し、カンボジアの国内外の人に状況を伝えることができたのは、良かったかなと言う気がします。
 生来の適当な性格が災いし、各種イベントでは皆様にご迷惑もおかけしたと思いますが、他の役員の支えのおかげで、2011年度の役員も無事任期を終えることができました。 本当に皆様、ありがとうございました

 浜野 充

 昨年、久しぶりに家族とともにカンボジアに戻り、子供は補習校に入学させていただき、家族で盆踊りや運動会、ボーリング大会といった年間行事にも参加いたしました。日本人会の取り組みを通して多くの方と繋がることができ、大変楽しく過ごすことができたと感じております。
 私自身も日本人会役員会ならびに補習校で多くの方々と関わりながら一緒に作業ができ、非常に貴重な経験をさせていただいたと感謝しております。同時に、日本人会役員会、補習校の先生方や事務局、保護者会のみなさまが、日ごろの地道な作業や準備に尽力されているからこそ、補習校や年間行事が成り立っているのだと、改めて気付くことが出来ました。
 自分たちの地域社会のために、子供が育つ環境を良くするために、本業以外のところで時間を作り協力し合う‥ 一昔前の日本ではそれぞれの地域でふつうに営まれていたもの、そして今は失われつつあるものが、カンボジアにはある。その中で過ごせることに喜びを感じています。
 今年1年、日本人会役員会、補習校関係者の皆様には本当にお世話になり、この場をお借りして感謝を申し上げます。来年度は役員として活動を続けることはできませんが、どうぞ今後ともよろしくお願いいたします。

 水越 健晴

 まず一言。
 こんなに大変な仕事だとは夢にも思っていなかった…
 同時に、これだけの仕事をいままでしてくださっていたからこそ、これだけの日本人会主催の名前がついた行事が開催できていたのだという事を生身で感じる事ができました。
本当に貴重な機会をありがとうございます。
 今まで何度か海外暮らしをしてきましたが、このような「日本人のみなさんのための」という公の仕事をしたのは、初めてでした。職場や地域のみなさんと日本人、外国人(日本人が海外にいるのであって、本当はこちらが外国人ですね)が入り混じっていろいろな会を催す事はありましたが、規模も質もカンボジア日本人会開催の行事は素晴らしいものだと思います。
 同時に、こうした規模の拡大した行事をいつまで日本人会役員や実行委員の方々で支え続けられるのだろう?という疑問が湧いたのも事実です。幸いな事に、多種多様な業務や経験を積まれた方々に恵まれたために、なんとか行事をこなせた気がしますが、このような方々がいつまでもこの地にいらっしゃるかどうかは誰にもわかりません。やはり、常に流動的で有り得る環境を想定して、みなさんに喜ばれる日本人会、日本人会主催の行事を開催し続けられるかを、規模が拡大しつつあるこの機会に考えて、プロに頼めるものは頼むなどの経験を積んでおく必要があるような気がします。
 最後に、役員という名前を頂いて役員会の末席に加えて頂きながら、自分でも不甲斐ない広報担当であった事を大変反省しています。申し訳ありません。
 会報誌の準備も最後の最後になってしまいましたし、せっかくリニューアルした日本人会ホームページ(http://www.jacam.cc/)も十分に活用できないままに年度末を迎えようとしています。
(ちなみに直近の2月では1日に400名以上の方ががこのホームページを訪れています。)
 このようなインフラは、より多くのユーザーがお互いに情報更新・情報共有をして、始めて生きてくる素材なので、来期にはぜひフルに活用してもらえるよう期待しています。
(注:一応誰にでも情報発信しやすいような仕組みは準備しておきました。)
 長いようで大変短かった1年間、ありがとうございました。

 渡部 晃三

 私は、今年度、はじめてカンボジア日本人会の仕事を担当させていただきました。担当の日本人補習校運営委員や、各種行事の中で私が担当しました役割を通じて、微力ではございますが尽力させていただき、会員の皆様のご協力もあり、今年度の日本人会の各種行事が順調に運営されましたことについて、感謝いたしております。また日本人会の活動を通じて多くの方々とお知り合いになることができる機会がありましたことにも、感謝いたしております。
現在、私はJICA専門家としてカンボジア日本人材開発センター(CJCC)に派遣されております。今年度のカンボジア日本人会が行った行事においても、CJCCは、盆踊り大会の際に踊りの輪を盛り上げてくれたカンボジア人のリードダンサーの指導に、CJCCのスタッフと踊りの講師が、カンボジア人の学生を中心とするボランティアへの踊り指導を担いました。また、大規模なイベントとなった東日本大震災から半年の9月11日に行われたチャリティ・イベントでは、CJCCが会場となり、多くの方々にお越しいただき、成功裏に本イベントが行われましたことが、とても強く印象に残っております。 チャリティ・イベントの際には、大震災に関連するイベントを成功させたい、との思いのもとにCJCCのカンボジア人スタッフが会場設営・運営補助・安全対策などに力をつくして対応しました。彼らカンボジア人スタッフは、この大震災後の被災者の方々に役立つことをめざした本行事がうまくいくことを、とても大切に思って、彼らの持ち場での仕事に取組んでおりましたので、この場をかりて皆様にご報告いたします。
今後とも、皆様がカンボジアで安全で健康にご滞在され、また、日本人会の活動を通じ、日本人とカンボジア人の間の交流がさらに活発となることを祈念いたしております。