もう一つの日本人会 アンコール日本人会(AJA)のご紹介

鬼 一二三

 《アンコール日本人会 愛称:AJA「あじゃ」》は、カンボジアの地方在住邦人が、活動拠点をシェムリアップに置いた日本人会での活動を通じて交流し合い、必要に応じて協力し合うことで、私達自身の暮らしや文化を心豊かにし、その活動や仕事に発展をもたらすと同時に、カンボジアの人々との友好、様々な国籍の人々との親睦を図ることを通じて、カンボジアや日本を含めた世界がより平和で豊かなものとなることに少しでも貢献したいとの願いから、2008年2月に発足致しました。
役員
講演会
篠原前大使講演会
 現在の会員数は約100名で、シェムリアップ在住邦人のほぼ半数と言われております。役員は、会長、副会長2名、総務2名、会計、広報渉外の7名で構成され、会長がアンコール補習授業校(以下、補習校)顧問、役員のうち1名が補習校の運営委員を兼務する事になっております。
 主な事業は、ほぼ隔月のイベント開催、補習校運営協力、名簿・緊急連絡網の作成、各種情報の随時発信等です。年次総会で信任された役員が、時にはオブザーバーも交えながら毎月役員会で話合い、事業の企画・実施をしております。
 発足時から現在まで、毎年恒例となっている二大イベントは《盆踊り大会》と《新年餅つき大会(以下、新年会)》です。この二つのイベントは4年続けて参りました事で在住邦人には年中行事として定着して来た様に思われます。ホテルの大広間で行われた初回の盆踊り大会は参加者350名、プノンペンから芽魂太鼓の皆様が駆けつけ、場を盛り上げて下さいました。3回目からは大々的に屋外に櫓を組んで催したところ、カンボジアの人々は勿論、様々な国籍の人々の参加も有り、昨年度は800名もの動員を記録致しました。遠路はるばる見えた在カンボジア日本国大使館(以下、大使館)やカンボジア日本人会の方には、プノンペンとはまた一味違うねと大いに楽しんで頂きました。
 新年会は、初回50名の参加がありました。当初、大使館より臼杵・蒸し器等一式お借りして行っておりましたが、昨年度より当地にて餅つき用具一式の調達が可能になりました。書初めコーナーの設置・フリーマーケットの同時開催等の工夫が功を奏したのか、本年1月の参加者は初年度の倍の人数となりました。隠し芸タイムには補習校の幼児・児童が揃いの法被でヨサコイソーランを披露してくれた他、日本語学習者による日本の歌の喉自慢等もありました。
盆踊り
手打ちうどん
映画会
ヨサコイソーラン
餅つき

 その他の主な行事は、篠原前在カンボジア日本国大使館特命全権大使ご講演、講演・現地見学会(遺跡修復、旅行業、湖環境保護、日本語教育、影絵芝居、絹織物、クメールハーブ、買春防止)、手品公演、NGOの勉強会、集まる会、フリーマーケット、映画・テレビ番組上映会、手打ちうどん大会、星空観賞会、球技大会、忘年会等です。
 2012年度、カンボジア日本人会の皆様とAJAがホームページの相互リンクで結ばれました以前より日本人バンド、MILOの皆様が双方で活躍して来られましたが、今後はAJAからプノンペンのイベントに参加させて頂くかもしれません。
 AJAは今年度もシェムリアップならではの様々なイベント企画をして参ります。プノンペンの皆様、是非AJAのイベントにもご参加下さい。今年度の主な行事予定は以下の通りです。日時・会場等の詳細は後日ホームページ等でご確認下さい。皆様のご参加をお待ちしております。

・6月 球技大会
・8月 勉強会
・11月17日ごろ 盆踊り大会
・12月28日 忘年会
・1月12日 新年餅つき大会
・3月 映画会

P.S. カンボジアは本年ASEAN議長国ですが、7月7日、8日にカンボジア初の国際レベルの日本語教育シンポジウム《アンコールワット国際日本語教育セミナー》が、アンコールワット日本語教師会主催、国際交流基金共催で催されます。日本語教育に関心のある方は是非ご参加下さいとの事です。

鬼 一二三 (おに ひふみ)
アンコール日本人会会長、。1995年アンコールワットの町に図書室併設の日本語教室を開校。
6時から22時まで150人の生徒に囲まれて日々を過ごす傍ら、クメール舞踊・空手・語学等の習い事も細く長く継続。