BBQ大会 ~そしてシリコンのヘラが残った~

森下 泰至

 去る2012年11月4日の日曜日、まだ暗い早朝の大雨の音で目が覚める。「この雨ちょっとやべーな」と思いつつ二度寝。この日は僕が担当していた日本人会BBQ大会の日であった。6時半。再び起きた頃には晴れそうな気配。物品の積み込みと準備に向けて家を出る。
 場所はジオパーク。 CAMCAL Co., Ltd. 神崎様のご厚意でお借りした場所だ。ただ、初心者にはちょっと場所が分かりづらい。車から降り、「日本人会」の張り紙を参加者用の道標とすべく貼っていく。盆踊りポスターの裏紙を使用した張り紙である。時代はエコなのである。まずは直前の曲り角、次にジオパークの入場門と順に貼っていく。
 ここでふと警備員らしき男性の視線に気づく。何か言いたげである。「グッドモーニング!」と笑顔で愛敬を振りまいてみるもどうやら違うようだ。で、気付いた。ジオパークではなく隣の会社の門に「日本人会」の道標を貼っていたようだ。いい迷惑である。あやうくBBQ参加者を別会場に誘導してしまうところであった。「ソーリー、ソーリー、えへへ」と笑うと向こうも「えへへ」と笑って許してくれた。えへへ。

手束会長の開会の言葉
説明を受ける参加者の皆様
 @ジオパーク。日頃の行ないのためであろうか、この頃までにはばっちり晴れた。役員の皆さんの力を借りて準備に取り掛かる。テーブル、BBQ機材、食材等々。ぬかるんだ道と日差し挟まれながら皆で蟻のように運ぶ。
男子はBBQ準備
火がつかない
女子は井戸端会議?
 今回はBBQだけでなく、特別企画として「La Residence」加茂シェフの特別シーフードシチュー作りの実習もあるのだ。そのため、加茂シ
ェフを交えて事前に打合せも行なった。シチューの食材は加茂シェフが用意。必要調理器具を僕が買い出し。大鍋、バット、スプーン、木ベラ、おたま等々。
 ここで、必要品リストの中で「シリコン製のヘラ(ケーキ等の生クリームに使うやつ)」が打合せ参加者一同の目に留まる。「このヘラ要りますかね?」、「スプーンじゃだめですかね?」との問いかけに、加茂シェフが爽やかに答える。「このシリコン製のヘラが非常に大切なのです。(`・ω・´)キリッ!」。
加茂シェフ登場!
秘伝を教える加茂シェフ
シチュー作りが始まります!
汗だくになり加茂シェフが・・・
シチューはまだかな
美味しいシチューが出来上がりました
日本人会参謀本部も加茂シェフのプロ意識に負け、「シリコンのヘラ」の購入を決定。僕はBBQ前日に機材や調理器具の買い出しに走り回った。が、このシリコンのヘラがどうしても見つからない。プサー、ペンシル、ラッキーと回るが見つからない。最後にシティモールで1つだけ発見。心の中でガッツポーズ。
焼けてます!
楽しい食事の時間です。
子供たちにも大人気
ゴージャスなテーブル
神崎さん色々と手配ありがとうございました。
 そして、BBQ大会・シチュー作り。つたない準備で申し訳ない気持ちだったが、おそらく、おそらく、大人も子供も皆さん楽しんでいただけたのではないかと思う今日この頃。BBQの焼き手の皆様、暑い中感謝。お酒やワインを持ち込んでいただいた方へも感謝。加茂シェフのシチュー、本当においしかった。あんな隠し味があるなんて…。ジオパークの自然に囲まれ、ひとしきり食べて飲んで歌って踊って寝転がって宴もたけなわに。
 皆で片付け態勢に入る。空き缶、紙クズ、BBQセットの洗浄等々。僕も細かなものを箱や袋に詰めて備品を片付ける。ここで、袋の中から何やら出てくる。新品未開封の「シリコン製のヘラ」であった。加茂シェフを見る。「加茂さん、このヘラ使ってないじゃないですか!(笑)」。加茂シェフが爽やかに答える。
「いや~、結局使いませんでしたね~、えへへ」。

森下 泰至 (もりした たいし)
こんにちは。
自己紹介文ですが、以下のような感じでよいですか?
ところで、この自己紹介は何用なんですかね。。
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森下泰至 (モリシタタイシ)
(も)ンドルキリは遠いので、
(り)ょ行計画練り直し、
(し)アヌークビルでいつも心の洗濯。
(た)まには、のんびり釣りをして、
(た)べて良し、飲んで良しカンボジア。
(い)つもビジーなプノンペン、
(し)ずかに夜は更けてゆく。
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手抜き過ぎですかね(汗)