プノンペンよりBonjour!

ラレジデンス料理長
加茂 健

 早いもので、私がスイスからカンボジアへ移り住み5年の月日が経ちました。情報も乏しく不安もいっぱいの中、家族とカンボジアへ移ってきたことが懐かしく思われるほど、今では楽しく日々を過ごしています。こちらへ来た当初、生後3ヶ月だった娘も5歳になり、今年の春から日本人補習校の幼稚部へも通うようになりました。
 日々仕事で忙しく家族サービスの時間もほとんどなく、今思えばよく離婚にならなかったなというのが本音ですが、やっと最近自分の時間もとれるようになり、カンボジアでの生活も落ち着いてきたような気がします。

 娘が土曜日に補習校へ通うようになり、妻とよく二人で市場へ買い物へ行き料理をするようになりました。きりりと冷えた白ワインを飲みながら、リラックスして家での料理を楽しむのが私の週末の定番です。

 異国での生活は日々様々なことがありますが、美味しいものを口にすると、嫌なことも吹っ飛んで幸せな気持ちになりませんか?今回は地元にある新鮮な食材で簡単にできるレシピをご紹介いたします。


イカのマリネ

材料:
イカ 市場で売っている小さめのもの 6ぱい
オリーブオイル 30g
にんにくのスライス 半分
赤唐辛子 好みですが今回は 1/3個
レモン 銀杏切り 4枚

まず、イカを飾り切りにし、強めの塩水でさっとゆで、良く水気を切りボウルにおいておきます。(1)

お鍋にオリーブオイルとニンニクのスライス、赤唐辛子を入れ中火にかけます。
ゆっくりオリーブオイルを温め、ニンニクが黄金色になり香りが出たところで、温かいうちに先程用意しておいた(1)へかけます。

レモンのいちょう切りと共にマリネをして一晩冷蔵庫で寝かします。

香りの良いパセリのみじん切り等をふり、イカのマリネの出来上がりです。



加茂 健 (かも たけし) 
フレンチ・レストラン『ラ・レジデンス』料理長東京のフランス料理の老舗 銀座「レカン」、六本木「ヴァンサン」等でフレンチの基礎を叩き込まれ29歳で渡仏。その後スイスのフランス語圏へ渡り、ローザンヌ近郊にある「ホテル・ドゥ・ヴィル フィリップ・ロシャ」 べルビエ「ホテル・ロザルプ」、ジュネーブ「マンダリン・オリエンタル・ホテル」等を経て、様々な出会いに恵まれ、2007年よりプノンペン在住。
カンボジアから発信するフレンチレストランとして日々奮闘中。